一部のインターネット回線ではプロバイダと別途契約しなければならないため、ソフトバンクエアーの契約を検討している方の中には「プロバイダは必要なの?」「プロバイダはいらないの?」という疑問を持っている方も少なからずいらっしゃいます。
この記事ではソフトバンクエアーのプロバイダについて解説しますが、先に結論からお伝えすると、
もちろん、ソフトバンクエアーの月額基本料の中にプロバイダ利用料も含まれた状態となっていますので、月額基本料の支払いのみとなりプロバイダ使用料を別途支払う必要がありません。
目次
ソフトバンクエアーはプロバイダ契約を徹底解説

一部の光回線を利用してインターネットに接続するサービス(フレッツ光など)の場合は、別途プロバイダとの契約が必要です。
その為、ソフトバンクエアー(SoftBank Air)を契約予定の方の中には「ソフトバンクエアーの契約とは別にプロバイダの契約も必要なのでは?」と疑問を持つ方が稀にいらっしゃいます。
別途プロバイダ契約は不要!
SoftBankの公式サイトを確認してもソフトバンクエアーのプロバイダについて一切触れられていません。
ソフトバンクエアーはインターネットに接続するサービスであるにも関わらず、なぜSoftBank公式サイトのソフトバンクエアーの解説にプロバイダについての記載がないのでしょうか?
その為、当然ソフトバンクエアーでもインターネット接続業者であるプロバイダを利用します。
しかし、ソフトバンクエアーの契約の中にプロバイダ契約も含まれているため、プロバイダと個別に別途契約しなくてもインターネットに接続できます!
月額基本料にプロバイダ使用料も含まれている
以下は、2023年6月に契約した場合のソフトバンクエアーの月額料金(毎月の請求額)の表です。
※専用端末「Airターミナル5」を36回分割購入契約した場合です。
月額基本料 (Air 4G/5G共通プラン) | 5,368円 |
---|---|
月月割 (36ヶ月間) | 1,980円割引 |
ハッピープライス キャンペーン (12ヶ月間) | 2,090円割引 |
Airターミナル 端末分割支払 (36回) | 1,980円 |
合計/月 |
|
出典:料金・割引
ソフトバンクエアーの月額支払額は12ヶ月目まで月額3,278円・13ヶ月目以降は月額5,368円で、それ以上の料金は必要なくインターネットを利用することができます。
ソフトバンクエアーの月額基本料(5,368円)にプロバイダ料も含まれているため、「プロバイダ使用料」や「ウェブ使用料」などのプロバイダ使用に関する項目の料金は一切発生しないことがお解りになると思います。
最近のスマホ契約プランもプロバイダ契約不要
スマホを契約している方ならお解りだと思いますが、スマホでもインターネットに接続してホームページの閲覧が動画の視聴なども可能ですがプロバイダとの契約をした記憶がない方がほとんどです。
以下はSoftBankのスマホの旧料金プランの請求明細の一部です。

「ウェブ使用料」という300円(税込330円)の請求があります。
この「ウェブ使用料」を言い換えると「プロバイダ使用料」のことで、ウェブ使用料を支払わないとSoftBankスマホではインターネットに接続できずにホームページ閲覧等も出来ません。
※ドコモの場合は「spモード」、auの場合は「LTE NET」という項目です。
ソフトバンクエアーでも利用するプロバイダの役割

ソフトバンクエアー(SoftBank Air)はプロバイダ契約は不要ですが、プロバイダを利用してインターネットに接続します。
そこでここからは、プロバイダの役割やソフトバンクエアーはどのようにプロバイダを介してインターネットに接続しているのか、どこのプロバイダを利用しているのかを中心に解説します。
プロバイダの基礎知識
ソフトバンクエアーはスマホや携帯電話と同じように「電波」を使用してインターネットに接続しますが、ソフトバンク光やフレッツ光など「光回線」を使用してインターネットに接続するサービスでプロバイダの役割について解説します。
まずは以下のイラストをご覧ください。

自宅に引き込まれた回線は一旦「基地局」と接続されます。
そして基地局から「プロバイダ」へ接続し、プロバイダがインターネットに接続しています。
このようにプロバイダはインターネットに接続するための重要な役割(電気通信役務)を果たしています!
逆を言えば「プロバイダ」を経由しなければインターネットに接続できない、という事です。
そのくらいプロバイダはインターネット接続に重要な役割をしていることがご理解頂けると思います。
ソフトバンクエアーのプロバイダについて
ソフトバンクエアーはプロバイダ契約は不要です。
しかし、ソフトバンクエアーもインターネットに接続するためにプロバイダの存在は欠かせません!

ソフトバンクエアーの場合は、電波塔(基地局)から発信された電波を専用端末である「Airターミナル」が受信します。
電波塔(基地局)とプロバイダは接続されており、プロバイダがインターネットに接続します。
このようにソフトバンクエアーもプロバイダがインターネットに接続していることが解ります。
ソフトバンクエアー同様にスマホや携帯電話も同じ仕組みでインターネットに接続しています。
どこのプロバイダを利用するのか
プロバイダを提供している企業は数多くありますが、その中でも主要な企業が提供しているプロバイダサービスは以下です。
ソフトバンクエアーでインターネットに接続する際もプロバイダを経由しますが、ソフトバンクエアーは「どこのプロバイダなの?」「プロバイダ名を知りたい!」という方もいらっしゃいます。
念のため、インターネットに接続している端末(パソコンやスマホなど)で利用しているプロバイダを確認できる「確認君+」へアクセスしてソフトバンクエアーのプロバイダ名を確認してみました。

すると、上記のように「お使いのプロバイダ(ISP)」の項目は【SoftBank】という表示になりました!
また、SoftBankが提供している光回線を利用したインターネット接続サービス「ソフトバンク光」のプロバイダは「SoftBank(Yahoo!BB)」となります。
ソフトバンクエアー専用端末とプロバイダを接続する電波について

ソフトバンクエアー(SoftBank Air)は専用端末である「Airターミナル」が電波を受信してプロバイダと接続され、さらにプロバイダがインターネットに接続する仕組みです。
そこでここからは、ソフトバンクエアーのAirターミナルとプロバイダを接続する電波の種類や速度について解説します。
ソフトバンクエアーで利用する電波
ソフトバンクエアーでは「5G」と「4G」と呼ばれる電波を受信してインターネットに接続します。

しかし、一言で「5G」「4G」と言っても様々な周波数帯の電波があります…。
ソフトバンクエアーで受信可能な電波の周波数帯は以下です。
通信方式 | 周波数帯 |
---|---|
5G方式 | n77(3.7GH、3.4GHz) |
4G方式 | AXGP(2.5GHz)、 TDD-LTE(3.5GHz) |
4G LTE方式 | FDD-LTE(2.1GHz) |
出典:Airターミナル 仕様
ソフトバンクエアーでは上記の電波(周波数帯)を利用してプロバイダまで接続し、さらにプロバイダがインターネットに接続することで利用が可能となるサービスです。
しかし、5Gと言っても「ミリ波」と呼ばれる28GHz帯の5Gの電波はソフトバンクエアーでは受信できませんし、Airターミナルの機種によっても「受信できる電波」と「受信できない電波」があります。
Airターミナル機種によって受信できる電波に違いがある
現在ソフトバンクエアーの専用端末であるAirターミナルは6つの機種があります。

Airターミナルの機種によってプロバイダまで接続するために受信可能な「電波(周波数帯)」に違いがあります!
端末機種 | 受信可能な 電波(周波数帯) |
---|---|
Airターミナル (初代) | 4G方式: AXGP(2.5GHz) |
Airターミナル2 | 4G方式: AXGP(2.5GHz) |
Airターミナル3 |
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Airターミナル4 |
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Airターミナル4 NEXT |
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Airターミナル5 (最新端末) |
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出典:Airターミナル 仕様
初代AirターミナルとAirターミナル2が受信可能な電波(周波数帯)は「AXGP(2.5GHz)」のみでした。
Airターミナル3からは「AXGP(2.5GHz)」に加えて「TDD-LTE(3.5GHz)」「FDD-LTE(2.1GHz)」も受信可能となり、さらに最新端末のAirターミナル5では5G通信が可能な「n77(3.7GHz,3.4GHz)」も受信可能となりました。
速度はプロバイダでなく端末の影響が大きい
インターネットの速度は「プロバイダによって違う」と言われることもありますが、ソフトバンクエアーの速度はプロバイダの影響よりもAirターミナルの影響が大きいでしょう。
Airターミナルの機種別の実際の平均速度(実測)は以下です。
端末機種 | 下り平均速度 (実測) | 上り平均速度 (実測) |
---|---|---|
Airターミナル (初代) | 76.14Mbps | 16.65Mbps |
Airターミナル2 | 30.34Mbps | 10.37Mbps |
Airターミナル3 | 33.32Mbps | 5.78Mbps |
Airターミナル4 | 51.15Mbps | 5.88Mbps |
Airターミナル4 NEXT | 29.34Mbps | 4.5Mbps |
Airターミナル5 (最新端末) | 94.37Mbps | 10.25Mbps |
出典:みんそく(2023年6月1日現在)
5G通信も可能な最新端末「Airターミナル5」の下り平均速度は他のAirターミナルよりも速い94.37Mbpsです。
しかし、それでも100Mbpsを超えていませんし、上り(アップロード)の平均速度も8.28Mbpsしかありませんので仕事で利用したり動画を視聴するには心細い速度と言えます…。
まとめ
この記事ではソフトバンクエアー(SoftBank Air)のプロバイダに関する情報をまとめて解説しました。
ソフトバンクエアーの契約では別途プロバイダ契約は不要です。
また、ソフトバンクエアーの月額基本料にプロバイダ利用料も含まれています。
ソフトバンクエアーはプロバイダ契約不要というと「プロバイダは利用しないの?」という方がいらっしゃいますが、プロバイダ契約が不要というだけでプロバイダは利用します。
ソフトバンクエアーで利用するプロバイダは「SoftBank」です。
「SoftBank」というプロバイダサービスはありませんが、ソフトバンクエアーやSoftBankスマホでインターネットに接続する際に利用されている限定のプロバイダとなります。